アフリカでExpat~駐在帰国後、米国株投資やら優待株投資やら

アフリカ駐在で貯めた資金を、米国株や優待株に投資しています。投資を通じて学んだことや、資産状況の公開、またアフリカ駐在の与太話を記載していきたいと思います。

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【米国株投資】キャッシュフローモンスター ロイヤルティファーマ


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先日Twitterを流し読みしていたところ、広瀬隆雄氏がロイヤルティファーマをキャッシュフローモンスターと評しているのを見ました。今年上場したという事は何となく記憶にありましたが、これまで調べた事も無かったので勉強がてら調べてみました。

ロイヤルティファーマとは

ロイヤルティファーマ(RPRX)は、バイオ医薬品投資企業。バイオ医薬品のロイヤルティ(使用料)の購入や、新しい治療法への資金提供などを行っている企業との事。

ホームページを見てみると、医薬品企業ではなく映画に出てきそうなウォール街投資銀行といった様子の写真が。

www.royaltypharma.com

それもそのはずで、創業者は投資銀行ラザード・フレールのバンカーであったパブロ・レゴレッタ氏。彼が投資銀行時代、バイオ医薬品企業投資を担当していたため、その経験からこの事業を始めたようです。

ホームページの投資歴を見ると、大手企業以外にも大学や研究機関からも権利を買い取っており、例えば2005年頃Emory UniversityからHIVに関する権利を買い取り、それをギリアドやBrystol Myersといった、私も株を保有している企業にライセンスし、ライセンス使用料を得ているようです。

新薬に役立つ発見はしたものの、それを金にする事が得意ではない機関や、すぐに現金化したい企業のための新たなマーケットを創出した企業がこのロイヤルティファーマという事でしょう。

財務状況

未だ第三四半期の決算発表は行われていません。第二四半期の決算発表を見ると、

Adjusted Cash Recepit は前年同期比24%増の462 Millions USD。Cash Flowは前年同期比47%増の369 Millions USDと好調。ロイヤルティファーマの収益はロイヤルティなので、通常の企業の様にRevenueやSalesとしては出てこず、Adjusted Cash ReceiptがRevenueやSalesと同様のもので、Adjusted Cash FlowがNet Incomeと考えると分かりやすいです。利益率半端ないです。

Royalty Aquisitionを見ると、今年だけで1.7 Billions USD分のRoyalty買収を行っています。Bristol Myers Squibb社が販売する、急性骨髄性白血病の治療薬のロイヤルティであったり、Merck&Co社が販売し、日本でも許可されているサイトメガロウイルス感染症の治療薬のロイヤルティ等を買収しています。

B/Sを見ても、今年IPOを行った事、また本業によるキャッシュフローが好調だった事により現金が大幅に増え、2,787 Millions USDの現金相当資産を保有しています。昨年同期は341Millions USDでした。更なるRoyalty投資への体力は十分にあります。

更に通年でのAdjusted Cash Receiptの予測を1,720 Millions USDから1.760 Millions USDへと引き上げています。

この株は買いか

ロイヤルティファーマは上場時点で既に莫大な黒字を出しており、今年株価急上昇で多くの投資家に利益をもたらしたハイテク株とは状況が異なります。今後の戦略として、5年間で更に7 Billions USDをつぎ込み、更にキャッシュフローを向上させていくと語っており、更なる成長は期待できます。しかし、それを考慮した上での現在の株価であり、株価の急上昇が見込めるかと言うと、そういう銘柄でも無いと思います。

しかし長期的に見れば、今後も成長を続けていく企業、銘柄であり、上場直後から配当も出してくれる稀有な銘柄ですので、私は長期保有目的で購入しても良い株だと思います。

この記事のまとめ

ロイヤルティファーマはキャッシュフローモンスター。

従業員数わずか35名でこのキャッシュフロー

今後も安定的に成長。

私はまずは20株のみ購入しました。